戦術的FX〜デイトレ派からスワップ派に変わったダメトレーダー

資産バブル?円の貨幣価値の低下?=インフレのはずだが

今朝方、本邦消費者物価指数が発表され、全国コア消費者物価指数コアは前月比-0.1%、前期比-0.1%と依然として物価は低位安定的な状況となっており、日銀による金利据え置き(0.50%)も本日午後発表されている。
4月に入り、米国コンサルタント会社からの早期日銀利上げ説なる噂も出回っていたが、消費者物価は前月比マイナス、前年比もマイナスと振るわない状況となっている。

 

ところが、本日の日経金融新聞では公示価格を背景とした地価の上げが9.4%と急激であることから30年前のバブル初期を彷彿させるとの記事が出ている。
当時の日銀は消費者物価が安定的に推移する中、地価の急騰を背景としての利上げを行わず、結果的にバブルを退治できなかった。

 

しかし、現在は地域格差の大きな地価が当時とは違うとしているが資源価格や地価が上がる中で消費財の価格が上がらない(賃金や就業率が低位安定)ことから消費者物価が上がらない状況が円を低金利にしている理由となっているが、いまやグローバル化した世界経済の中で考えれば日本の低金利政策が円を借りて売るための基軸通貨として捉え、ユーロや高金利通貨を買って運用するための通貨としているのではないか。となればバブルの元凶が日本となり、日本の低金利が世界的なバブル経済の増殖を助けている可能性がある。

 

本日、福井日銀総裁は物価がマイナスでも経済がしっかりしているなら金利調整を行うと発言しており、日銀としてもグローバルな視点から金利調整を行うことを意識しているのではないだろうか。
その意味では噂として上がっていた日銀の利上げが早期に行われるとの噂もあながち嘘とはいえないのではないかと思われる。

 

為替市場はNZDが今週、予想外の利上げを行ったもののボラードRBNZ総裁によるNZD高懸念発言から急速に介入警戒感が広がりNZDは利上げ直後を頂点として値を下げ始めている。

 

またスイスフランは円同様に欧州内でのユーロと金利差からスイス売りが活発となり、スイスフランは対ドルでは1.20台とスイス高レベルとなっているものの、対ユーロでは1.64台とユーロ導入以来のスイス安となっており、スイス中銀としてはスイス安懸念を持っており、1.65を越えるようなレベルでは介入を行うのではないかとの憶測が出始めている。

 

どちらも憶測の域を出ないことは確かであり、短期的に介入を行うような値動きではないが、通貨のレベルが各国の経済に取って悪影響を与えるレベルに近づき始めていることは確かではないか。

 

日本は通貨安によって輸出を伸ばしているものの、好調なGDP から中国の利上げの憶測もあり、ここしばらくは神経質な展開となる可能性は高いように思える。
また介入警戒感が台頭してくるとレートチェックの噂で理由も無く大きな値幅を伴った値動きとなるときも多くなってくる。
連休中は特に市場が薄くなっており、その意味ではレートチェックの噂を流す向きも多くなり勝ちであることから注意したい。

 

バブルが弾けると上昇していた価格は急速な下落となる。但し、価格が将来下落するとしてもタイミングが問題であり、上昇を見せている相場での中途半端な売りポジションよりは流れに乗って下げ始めてからの売りポジションを今からイメージトレーニングするべきかも知れない。

資源価格とドル安相場

先週末のG7では独財務相の欠席、中国の不参加と実効性のある声明や決定など出る可能性は非常に低かったものの、結果として予想通りG7では円安懸念など何も出なかったことから週初の値動きは落ち着いたものとなった。

 

しかし何もでないG7の結果を織り込みすぎたのか、週初こそドル円は値を上げ119.87まで値を上げたものの、その後は利食いと思われるドル売りが先行、ドル円は一時117.60近辺までの下げとなっている。
総じて円クロスも高値をつけた後に値を崩しており、239円台中盤まで上げたポンド円も 235円台までの下げを見せており、また豪ドル円は99.90近辺までの上げを見せたがその後は97円台中盤までの下げとなっている。
この下げは特に材料があったわけではなく、利食いを中心とした短期投機筋の円買い戻しが目立っており、短期のポジション調整はほぼ済んだ状態といえるのではないか。

 

中長期的なトレンドは未だ円売りであると思われるが、いざ、この高いレベルを買い進むことになるとやはり勇気のいるレベルと言える。
またポイントアンドフィギュアなどで見ると、今回の下げは押し目としてはかなりいいレベルと思えるが、通常の時間軸を伴ったローソク足などは3月からの上げ幅が大きく、また調整らしい調整を見たとはいえないことからなるべく深い押し目を待っているにもかかわらず、押し目らしい押し目を今のところ見ることができないでいる。

 

ドルインデックスのチャートを見ると82.50近辺にあるサポートを割り込んでおり、ドル安に一層の拍車が掛かる可能性が高まっていると言えるのではないか。
ではドル安はユーロドルやポンドドルなどの欧州通貨に対して起こるのか、あるいは対円で起きるのかだが、ポンド、ユーロなどの通貨は利上げ期待感からの上げが継続しているが、ポイントは今後もこの傾向が継続するかどうかと思われる。

 

今回の各国の利上げは資源価格の上昇によるインフレ率の高まりが先行したものとすれば、資源価格の下げは中期的に各国インフレを下げることになり、強いては利上げ競争に落ち着きが出る可能性もあるのではないか。
資源価格の下落、即ポンド売りとはならないものの、株式の下落、即高金利通貨売りの図式は既にあり、資源、株式市場には注意したいところだ。